本ページでは、
- Ubuntuのインストールプログラム(isoイメージファイルとも呼ばれます)のダウンロード
- UbuntuインストールCD作成
- CDドライブからPCを起動する方法
について、説明します。
■1-1:Ubuntuのダウンロード概略
「Waffle CellにするPC」にUbuntuをインストールするには、
まずUbuntuのインストールプログラムをダウンロードする必要があります。
「作業用のPC」でUbuntuインストールプログラムをダウンロードします。
【注意】
※ダウンロードするUbuntuのバージョンは
12.04 LTS 64bit版です。
LTSはLong Term Support=長期間サポートという意味です。
Ubuntuは頻繁に更新されるので、
今後12.1…12.2…とリリースされていくと思います。
しかしバージョンが混乱してしまうので長期間サポートされるバージョンを利用します。
また、Ubuntuには32bit版と64bit版がありますが、
64bit版をダウンロードしてください。
※Waffle Cellに
WindowsとUbuntuを共存させて使うことはできません。Waffle Cellには必ずUbuntuのみをインストールしてください。
■1-2:Ubuntuのダウンロード実際
「Ubuntuインストールプログラム」のダウンロードについて説明します。
ダウンロードするファイル名は拡張子が iso です。
これはディスク(CD-ROM)の中身を一つにまとめたファイルなので、
「ディスクイメージ」または「イメージファイル」とも呼ばれます。
直接ダウンロード
ここをクリックすると、Ubuntu 12.04LTS 64bit版のダウンロードが始まります。ダウンロードしたファイルを保存して下さい。
ダウンロードするファイル名は「ubuntu-12.04.X-desktop-amd64.iso」です。(Xには数字が入ります)
なお、上のリンクでダウンロードできないなどの場合は、
以下の説明を読んでダウンロードしてください。
Ubuntuの英語サイトからダウンロード
- Ubuntuダウンロードサイトにアクセスすると、画面が英語の画面になります。「Ubuntu Desktop」をクリックします。
- ダウンロードを選択する画面になります。
ダウンロードページにいくつかのバージョンが並んでいますが、
12.04 LTSを選択肢し
「Choose your flavour」のところで64bitを選択します。
12.04LTS以外のバージョンは選択しないで下さい。
「Get Ubuntu 12.04LTS」をクリックします。クリックするとダウンロードが開始されます。

- Ubuntuの運営会社に寄付をする画面が表示されます。(弊社Waffle Computerへの寄付ではありません)
・寄付をする場合は「Pay with PayPal」
・寄付をしない場合は「Not now, take me to the download」
をクリックします。
↓
Ubuntuのダウンロードが開始されます。
■2:ダウンロードしたUbuntuインストールプログラムをCD-Rに焼く(書き込む)
「作業用のPC」で、ダウンロードしたUbuntuインストールプログラム(=isoイメージファイル)をCD-R(RW)に書き込みます。
Windows7、8の場合
Windows7、8の場合は、CD書き込み用ソフトが標準で搭載されています。
- 「作業用のPC」を起動し、空のCDをCDドライブに入れます。
- ダウンロードしたisoファイルにマウスをあわせ、右クリック。
- 表示される右クリックメニューから「ディスク イメージの書き込み」を選択します。
PCの環境によっては右クリックメニューに「ディスク イメージの書き込み」が存在しない場合があります。
その時は、右クリックメニュー「プログラムから開く」-「ディスク イメージの書き込み」
の順で選択してください。
- 下図のように書き込みツールが起動しますので、空のCDをディスクに挿入し、「書き込み(B)」ボタンをクリックします

Windows Vista以前の場合
書き込み用ソフトをダウンロードして書き込みます。
書き込み用ソフトはいろいろありますが、ここではDeepBurneというフリーソフトを一例として紹介します。
- DeepBurneから、「DeepBurner Free」をダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを実行しDeepBurnerをインストールします。
- DeepBurnerを起動します。起動すると次のような画面になりますので、「ISOイメージの書き込み」にチェックを入れ、
「次へ」をクリックしてください。

- イメージファイルの右の「...」をクリックして、ファイル一覧からisoファイルを選択してください。

- 空のCD-Rをドライブに入れて、「ISO書き込み」ボタンをクリックしてください。「UbuntuインストールCD」ができあがります。
■3-1:CDドライブから起動するように設定する
UbuntuインストールCDができあがったら、「Waffle CellにするPC」をCDドライブから起動出来るように設定します。
Ubuntuをインストールするには、UbuntuのインストールCDから起動する必要があります。
普通PCはハードディスクから起動しますが、
ハードディスクが壊れた場合や新しいOSをインストールするために多くはCD(DVD)ドライブからも起動出来るようになっています。
「Waffle CellにするPC」がCDドライブからも起動するように設定されているか、まずは試してみましょう。
※操作の途中でCDをドライブから抜かないようご注意ください。
PCがCDドライブから起動するか試す
- 「作業用のPC」で作ったUbuntuインストールCDを「Waffle CellにするPC」のCDドライブに入れ、
スイッチを入れます。
- もし、「Waffle CellにするPC」がCDから起動する設定になっていれば、これだけでUbuntuのインストールプログラムが
起動します。
- ただし、PCによっては何かキーを押さないとCDから起動しない事がありますので、念のためPCのスイッチを入れたら、
1秒に2回位の割合でスペースキーを押してください。
PCがCDドライブから起動する設定になっている場合
Ubuntuインストールプログラムが起動し、下記の画面が表示されます。
PCがCDドライブから起動する設定になっていない場合
PCがHDDから起動するので、普段使っているいつもの起動画面が表示されます。
↓
以下を読んでCDから起動できるようPCを設定する必要があります。
■3-2:PCがCDドライブから起動する設定方法:メーカー製PCの場合
メーカー製PCの多くはPC起動時にキーボード上のキー
(ファンクションキーなど)を押すことによって、
起動ドライブを設定するメニューが出るようになっています。
メーカーと起動ドライブを変更するためのキーは大体以下のようになっているようです。
NEC |
F12 |
DELL |
F12 |
富士通 |
F12またはF11 |
東芝 |
F2 |
Panasonic |
F2 |
SONY |
F11 |
HP(compaq) |
F9 |
製造時期等によって上記とは違うキーに割り当てられている場合もありますので、
上記でうまく行かなかったら取扱説明書を調べてみるか、
購入元のユーザーサポートに
「CDからPC起動する方法」を問い合わせてください。
一般的な切り替えの手順は次のようになります。
- PCのCDドライブにUbuntuインストール用CDを入れます。
- CDを入れたままでPCの電源をオフにします。
- PCの電源を入れます。
- 電源を入れたらすぐ(メーカロゴが出ている間)に対象のキー(上記のように東芝であればF2)を一秒に2回位の頻度で、
設定画面が出るまで叩き続けます。
- メニューから、起動するドライブとしてをCD(あるいはCD/DVD)ドライブを選びます。
下記のような設定画面が表示されます。
これは
「BIOSの設定画面」と呼ばれる画面です。
BIOS設定画面にはメーカーによっていくつか種類がありますが、
下記はその一例です。

※操作の途中で
CDをドライブから抜かないようご注意ください。
■3-3:設定方法:自作、もしくはメーカーがわからないPCの場合
PCのBIOS設定を変更して起動デバイス(ドライブ)をCDにする方法について解説します。
目的
ワッフルをインストールするPCにはUbuntuをインストールする必要があります。
Ubuntuをインストールするためには、
PCをUbuntuインストール用のCDから起動するようにする必要があります。
はじめからCDを入れて電源をONにすれば、
CDから起動するように設定されている場合もありますが、
そうなっていない場合はBIOSの設定を変更して、
CDから起動するようにする必要があります。
BIOSとはPCに内蔵・接続されているハードディスクやキーボード等々を
コントロールするプログラム群の事を指しますが、
ここではPCをハードディスクからではなくCDから起動するために
BIOSの必要な部分を変更する方法を説明します。
BIOSの設定画面の出し方
通常BIOS画面は、PCの電源をオンにしてから、
WindowsなどのOSが起動するまでの間に特定のキーを押すことで表示されます。
手順
- 電源を入れる※
※注意:ノートパソコンではサスペンディッドモード等、最後に作業していた状態を記憶していて、
蓋をあけたり電源キーを押すとその状態に戻る設定になっている場合があります。
その場合は一度シャットダウンしてから電源を入れてください。
- 電源を入れたらすぐ対象のキーを一秒に2回位の頻度で、何らかのメニューが出るまで押し続ける
どのキーを押したらいいかわからない場合
まず、電源を入れると同時に「Delete(Del)」キーと「F2」を交互に押します。
これは多くのPCでは「Delete(Del)」か「F2」を押すことでBIOSの設定画面になるためです。
「Delete(Del)」キー「F2」キーで駄目な場合は、「F1」、「F8」、「F10」、「F12」、「Tab」を試してみて下さい。
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うまくいくとBIOS画面が表示されます。(画面例)
BIOS画面はメーカー等によってまちまちで、表記は普通は英語か日本語です。
BIOSは一般的に下記2つのうちのどちらかの会社の製品になります。
・Award(Phoenix)
・AMI(American Megatrends Inc)
設定画面は同じ会社のものであっても何種類かあったり、PCメーカ側でカスタマイズされている場合もあるので、かなりまちまちです。
画面例
設定方法
ここでは例としてAward(Phoenix)のBIOSで説明します。
他のBIOSもどこかに起動方法の変更のメニューがありますので、
「BOOT」といった項目を探して設定してください。
操作は[←][→][↑][↓]キーで項目を選択し、各項目にカーソルを合わせ、[Enter]キーを押すと詳細画面に移ります。
BIOSによってはマウスで操作できるものもあります。
- [←][→][↑][↓]キーで、「Advanced BIOS Features」を選択し、[Enter]キーを押し、設定画面を出す。

- 「First Boot Device」の項目を選び、[Enter]キーを押し、デバイスの一覧を出す。

- デバイスの一覧から、CD-ROM(USBの外付けCDROMの場合はUSB-CDROM)を選択する。

- [Enter]キーを押し、一覧を閉じ、次いで[ESC]キーを押し、最初の画面に戻る
- 「Save Exit Setup」を選択し、[Enter]キーを押す。

- 確認のダイアログが表示されるので、Yを押す。

以上で設定を変更してBIOS画面を閉じます。
なお、変更を保存しないでBIOS画面を終了する場合は
「Exit Without Saving」を選択して[Enter]キーを押します。
ここまで終りましたら次のステップ
「Ubuntuインストール実際」に移動してください。